| みなさん、こんにちは。 まだ自己紹介が済んでない方も、通信事情が悪く履修が確定していない方もありますが、
 ぼつぼつ授業に入りましょう。遅れている方々には、できるだけ私から個別にコンタクトして、
 catch upしてもらうようにします。
 
 
 
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      	| 1. | 「開発基礎論III」の教科書は便宜的に7部に分かれています。 これから、原則として1週間に1部ずつ対象にしていきたいと思います。
 細かい読解にはこだわりません。自分の考えを述べあうのが目的ですが、感覚的な言葉の遊びを
 避けるため、教科書が提起している議論の枠組みを一応念頭に置いてほしいと思います。
 
 
 
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      	| 2. | 一度発言して終わり、でなく、できるだけコメントに対して再コメントする形で、 相互の対話を進めてください。
 それには毎週の議論参加は、ややハードに過ぎるでしょうから、
 「1週間おきに討論参加」を義務としましょう。
 
 
 
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      	| 3. | で、次のような予定プログラムとなります。 5/19の週 第I部
 5/26の週 第II部
 6/02の週 第III部
 6/09の週 第IV部
 6/16の週 第V部
 6/23の週 第VI部
 6/30の週 第VII部
 7/07の週 (予備週)期末レポートを出題します
 
 
 
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      	| 4. | 討論facilitatorを募集します。 ボランティアしてください。週ごとに交代するのがよいでしょう。
 つまり7名の方が必要です。自分の得意テーマもあるでしょうから、早い者勝ちで名乗り出てください。
 Facilitatorの任務は、1週間の討論の始めと終わりを宣言すること
 (最初の問題提起は、雨森さんないし私がやります)、
 議論が沈滞したときに整理ないし新たな問題提起をすること、
 必要に応じて積極的に発言を引き出すこと(指名しても構いません)、
 紛糾したときに調整すること
 (ただしシリアスな事態を収めるのは、雨森さんと私の責任です)、などでしょう。
 
 
 
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      	| 5. | 第I部の討論テーマとして、以下を提案します。 最初の4章で考えたいことの一つは、国際開発と開発教育との回路、
 あるいは「南」と「北」に通底する視点の獲得です。これを考えるにあたって、
 「はじめに」では、banking approachとproblem-posing approachを対比しています。
 前者は既存の知識の詰め込み、後者は自己発見的教育を意味します。
 そりゃ後者が正しい、ように「はじめに」も前提にしていますが、
 実はこれはよく考えるに値することです。
 演繹的(deductive)、帰納的(inductive)という論理学上の言葉があります。
 まず基礎的な枠組みが演繹的に与えられていないと、帰納的思考に必要な分析すらできない、
 ということはあるでしょう。
 みなさんの多くも、国際社会開発の基礎的な知識や分析枠組みをまず身につけたい、
 と考えて入学されたのではないでしょうか。
 開発教育の現場で、方法的にproblem-posingでありながら、全体として導いていくべき結論は
 予め定まっている、ということがありうるでしょう。
 私も開発現場で、答えは予め決まっていないのだから絶えず新たな道を見いだす
 inductiveな努力が必要、と思いつつ、なかなか一筋縄でいかないことを感じています。
 みなさんの開発や開発教育の現場、あるいはそれぞれがこれまで受けてきた教育や見聞を振り返って、
 帰納的な自己発見アプローチがどう有効であったか、限界はなかったか、
 無意識的に採っていたアプローチはどういうものであったか、
 理論と経験はどう関係していたか、といったようなことについて、意見交換してはどうでしょうか。
 (フレイレのbanking approachと演繹的思考は同一視できない、という議論もあり得るでしょう)
 
 
 
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      	| 6. | では、活発な意見、facilitatorボラをお待ちします。 |